猫の診察
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猫ちゃんにやさしい診察
猫は、ほかの動物とは少し違った習性や体の特徴を持っています。
そのため、ちょっとした環境の変化や診察の進め方によって、不安を感じやすい動物でもあります。
当院では、猫ちゃん特有の行動や気持ち、病気への理解を大切にしながら、その子に合わせた診療を心がけています。繊細な猫ちゃんができるだけ落ち着いて過ごせるよう、診療環境や接し方にも工夫を重ねています。猫ちゃんとご家族が安心して通っていただけるよう、やさしく丁寧な医療の提供を目指しています。
猫ちゃんに配慮した
取り組み
デリケートな猫ちゃんにとって、他の動物の気配や声は大きなストレスになります。
当院では、ワンちゃんと空間を分けることで、安心して過ごせる環境を整えています。
猫専用待合室
当院では、猫ちゃんが他の動物と接触することなく、落ち着いて過ごせるよう専用の猫待合スペースを設けています。犬の待合室とは仕切りで分けられているため、視界に他の動物が入りにくく、周囲の気配も感じにくい静かな環境で順番をお待ちいただけます。臆病な子でも安心して過ごせるよう配慮した空間です。
来院前の不安を和らげるPVP
動物病院に来ると落ち着きを失ったり震えたりする子は少なくありません。こうした不安を軽減するために、当院では来院前に不安緩和薬を使用する「PVP」を導入しています。意識を奪う薬ではなく、診察を受けやすい穏やかな状態へ導くサポートです。主にガバペンチンを用い、獣医師が体調に合わせて量を調整します。過度な緊張や威嚇、呼吸の乱れなどが見られる場合に有効で、「病院が苦手」と感じた際は気軽にご相談ください。
詳しくは下記からブログをご覧ください。
動物病院が苦手な犬・猫におすすめ!来院前の不安をやわらげるお薬『PVP』とは?
猫の健康診断
当院では、年2回の健康診断を推奨しております。問診や身体検査に加えて、 血液検査・尿検査・画像検査を行います。定期的な健康診断を受けることで、猫ちゃんに多い腎臓病や心臓病などを早い段階で見つけることができます。検査の内容は、その子の年齢や生活環境に合わせて調整しますので、負担を少なくしながら必要なチェックを行うことができます。
通院をスムーズにする
ためのアドバイス
普段からの準備
(キャリートレーニング)
猫ちゃんにとってキャリーケースは、通院や移動と結びつきやすく、苦手意識を持ちやすいものです。日頃からキャリートレーニングを行い、キャリーを「安全で落ち着ける場所」として慣れさせておくことで、通院時のストレスを大きく減らすことができます。
まずはキャリーを生活空間に置き、毛布などを敷いて隠れ家として使わせましょう。次に、おやつや遊びを使って自分から入る経験を増やします。慣れてきたら、ドアを少しずつ閉めたり、短時間持ち上げたりして段階的に練習します。怖がる様子があれば無理をせず、一段階戻ってゆっくり進めることが成功のポイントです。
どうしても怖がって暴れてしまう時は…
猫ちゃんを通院させる際、「捕まえるのが大変」「暴れてしまう」と悩まれる飼い主さんは多いものです。そんなときに役立つのが、洗濯ネットを使う方法です。猫ちゃんの体より十分に大きいネットを裏返し、前に逃げようとする動きを利用して頭からそっと被せます。そのまま反転させれば、猫ちゃんは包まれた状態になり、落ち着きやすくなります。洗濯ネットを使うことで、パニックによるケガや逃走を防ぎやすくなり、診察もスムーズに行えます。猫ちゃんの不安を減らし、通院を少しでも安心な時間にするための、やさしい工夫のひとつです。
さいごに
当院のスタッフは、猫ちゃん特有のしぐさや行動、気持ちに寄り添いながら、できるだけ負担の少ない接し方を心がけています。ちょっとした声のかけ方や動作にも気を配り、猫ちゃんが安心できるよう努めています。病院が苦手な猫ちゃんでも大丈夫です。まずはお気軽にご相談ください。飼い主さまと一緒に、その子にとって一番ストレスの少ない診療を考えていきます。

052-896-5556