皮膚科

犬と猫の皮膚科診療

犬と猫の皮膚病は動物病院において相談を受けることが多い病気のひとつです。
皮膚の異常はすぐに命に関わることは少ないため軽視されがちです。
しかし飼い主様は体をかきむしる愛犬・愛猫のつらそうな姿をみて穏やかな気持ちではいられませんよね。

  • 体をしきりにかいている
  • 脱毛している
  • フケが多い
  • 皮膚が赤くなっている
  • しこりができている
愛犬・愛猫のこのような皮膚の症状にお悩みではありませんか?
どんな些細な症状であっても、遠慮なく当院にご相談ください。

たいち動物病院が大切にしていること

当院の皮膚科診療で大切にしていることは大きく分けて3つあります。

  • トリミングとの連携
  • 1頭1頭に合わせた正確な診断
  • 根拠にもとづいた最適な治療
これらの取り組みにより、犬・猫の皮膚トラブルを早期に改善に導きます。

トリミングとの連携

当院はトリミングサロンを併設しており、トリマーと連携して皮膚科診療を行っています。

  • 皮膚のわずかな赤み
  • 軽いフケ
  • 部分的なベタつきやにおい
  • 耳や指の間の垢
こうした早期の異常にトリマーがいち早く気づき、獣医師と共有します。
必要な場合は獣医師の指示のもと、薬浴などの治療的なシャンプーも実施可能です。
また皮膚の状態のチェックシートを作成し、飼い主様にお渡ししています。

1頭1頭に合わせた正確な診断

皮膚病は見た目だけでは判断できず、1頭1頭に合わせた正確な診断が大切です。
たとえば単純に皮膚が赤くなっている場合でも、以下のようにさまざまな原因があります。

  • アレルギー
  • 感染症
  • ノミ、ダニなどの寄生虫
  • 内分泌疾患
  • 自己免疫性疾患
  • 腫瘍
このため1頭1頭の皮膚や全身の状態も含めて丁寧に診断をすすめることが大切です。
当院では必要な検査とともに問診を丁寧に行った上で、正確な診断を心がけています。

根拠にもとづいた最適な治療

当院では検査の結果をもとに根拠を示したうえで最適な治療を行うことを重視します。
飼い主様も納得のうえで治療をおこなうことが、皮膚病を改善に導くうえで大切です。

また皮膚病は解明されていない点も多く、原因がすぐに診断できないことも多々あります。
当院では皮膚科専門の獣医師による勉強会に参加して意見交換を行い、知識と技術の向上に努めています。

皮膚科で行う検査

皮膚症状の原因を診断するため、当院では以下の検査を実施しています。

皮膚科で行う検査

皮膚検査

皮膚検査では皮膚の観察をし、さらに皮膚の細胞や毛を採取して顕微鏡で観察します。

  • ウッド灯検査:カビの検出
  • 皮膚掻爬検査:寄生虫の検出
  • 毛検査:カビや寄生虫の検出
  • くし検査:ノミやシラミの検出
  • テープ検査:炎症細胞や細菌の検出
  • 細胞診:腫瘍細胞や炎症細胞の検出
いずれもその日のうちに検査結果が出るため、最初に治療方針を立てるうえで重要です。

皮膚科で行う検査

培養検査

培養検査は皮膚に感染している病原体を培養して検出する検査です。

  • 細菌培養検査
  • 薬剤感受性試験
  • 真菌培養検査
膿皮症が治りにくいときや真菌症が疑われる際に実施することがあります。
結果が出るのには数日から数週間かかることもあります。

血液検査・アレルギー検査

血液検査やアレルギー検査は体の内側の異常を調べるために行います。

  • 血液生化学検査・内分泌検査
  • アレルギー検査:環境アレルゲン・食物アレルゲンの検出
  • 除去食試験:食物アレルギーの診断
とくに脱毛症や完治しない膿皮症などは内分泌系の異常やアレルギーによることも多いです。

皮膚生検

皮膚生検

皮膚生検は皮膚の病変の一部を切除して、専門の病理医に診断をしてもらう検査です。
難治性の皮膚病や免疫介在性疾患、腫瘍の診断の際に実施します。

当院で診療している主な皮膚病

当院で特に相談の多い皮膚病をわかりやすく説明します。

犬の膿皮症

犬の膿皮症は皮膚に常在するブドウ球菌が毛穴に増殖して発生する皮膚病であり、以下のような皮膚の異常が認められることが多いです。

  • 赤い湿疹
  • 円形の脱毛とフケ
  • かゆみ
犬の膿皮症は背景に犬アトピー性皮膚炎や甲状腺機能低下症などの原因が隠れていることがほとんどです。
このため原因に対する治療とブドウ球菌に対する抗菌療法を併せて行うことが大切です。

犬のマラセチア性皮膚炎

犬のマラセチア性皮膚炎は皮膚の常在菌であるマラセチアが増殖して起こる皮膚炎であり、以下の症状が見られることが多いです。

  • 皮膚のベタつき
  • 脂っぽいにおい
  • かゆみ
マラセチアが増殖する背景にはアレルギーや脂漏症などの病気があることが多いです。
薬用シャンプーによるマラセチアの除菌と原因疾患の治療を行うことで治療します。

皮膚科で行う検査

犬の食物アレルギー

食物アレルギーの犬は食物中のたんぱく質に反応して皮膚のかゆみが起きます。
食物アレルギーではかゆみだけでなく下痢や嘔吐などの消化器症状を示すことも多いです。アレルギー検査または除去食試験によって原因食材の特定を進めることが大切です。

犬アトピー性皮膚炎

犬アトピー性皮膚炎は環境アレルゲンに反応して犬の皮膚にかゆみを起こす皮膚病です。
犬アトピー性皮膚炎では、主に以下の部位に強い痒みが発生します。

  • 目まわり
  • 口唇
  • 外耳
  • >脇
  • 腹部
  • 四肢
これらの部位に左右対称に炎症を起こすことが、犬アトピー性皮膚炎では多いです。
症状に応じてステロイドや免疫抑制剤を投与して治療します。

猫の皮膚糸状菌症

猫の皮膚糸状菌症

カビが原因で猫の皮膚に脱毛やかゆみを起こす皮膚病であり、保護猫に多いです。
以下の部位に脱毛や皮膚のガサガサが見られる場合は皮膚糸状菌症の疑いがあります。

  • 目まわり
  • 口周り
  • 四肢の先端
ウッド灯検査や真菌培養で診断し、内服薬や外用薬を組み合わせて治療します。
とくに猫を屋外で保護した際はかならず皮膚糸状菌症のチェックをしましょう。

猫の皮膚糸状菌症

犬・猫の皮膚症状が気になったら当院へ

たいち動物病院では犬・猫の皮膚科診療に力を入れております。
1頭1頭に合わせた正確な診断を心がけ、根拠のともなった治療をご提案します。
また併設のトリミングサロンと連携した皮膚のチェックや薬浴も当院の特徴です。

一般的な皮膚病はもちろん、難治性の皮膚病も改善へと導けるように日々知識と技術の向上につとめています。
愛犬・愛猫の皮膚のかゆみや脱毛などの異常を見つけたらぜひ当院へご相談ください。

たいち動物病院

〒468-0048 愛知県名古屋市天白区中坪町187
アイコン052-896-5556
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