2026/04/13
「最近、水を飲む量が増えた」「陰部から膿のような分泌物が出ている」「食欲が落ちて元気がない」。このような変化が未避妊の雌犬にみられた場合、子宮蓄膿症の可能性があります。
犬の子宮蓄膿症は、子宮の中に膿がたまる病気で、進行すると敗血症や腹膜炎につながることもある、緊急性の高い疾患です。初期症状がわかりにくいケースもあるため、早めの受診がとても重要です。
ここでは、犬の子宮蓄膿症の症状、原因、診断・治療、予防について、飼い主さま向けにわかりやすく解説します。
子宮蓄膿症とは(概要)
子宮蓄膿症とは、細菌感染やホルモンの影響によって子宮の内部に膿がたまる病気です。特に、避妊手術をしていない中高齢のわんちゃんで多くみられますが、若年齢でも発症することがあります。
子宮蓄膿症には、膿が外へ出る「開放性」と、膿が外へ出ず子宮内にたまり続ける「閉鎖性」があります。閉鎖性は外から異常がわかりにくく、発見が遅れやすいためより重症化しやすいタイプです。
発見の早さ、全身状態、敗血症や子宮破裂の有無によって予後は大きく変わるため、早期に診断し、適切な治療につなげられれば回復が期待できます。
よくある症状
犬の子宮蓄膿症の症状は、初期にははっきりしないことがあります。発見のタイミングが非常に重要なため、以下の症状が見られた場合はすぐに動物病院へご相談ください。
初期症状
犬の子宮蓄膿所の初期症状は、一般的な体調不良と似ているため見過ごされがちです。特に、「多飲多尿」は細菌が出す毒素が腎臓に影響を与えることで起こる代表的な初期サインです。
・多飲多尿
・何となく元気がない、寝てばかりいる
・食欲が少し落ちてきた
進行すると、次のような症状がみられます。
・お腹が大きく膨れる
・激しい嘔吐、下痢
・発熱
・陰部から膿、血の混じった分泌物が出る
・陰部を気にして頻繁になめる
開放性子宮蓄膿症では、陰部から膿や血混じりの分泌物がみられることがあります。一方、閉鎖性子宮蓄膿症では分泌物が出ないまま進行するため、「ただ元気がない」「お腹が張ってきた」程度にしか見えず、気づいたときには重症化していることがあります。
特に、発情が終わって1〜3か月ほどの時期に、こうした症状が出ている場合は注意が必要です。未避妊の雌犬で、いつもと違う飲水量や食欲低下がみられたら、早めに動物病院へご相談ください。
子宮蓄膿症の原因
主な原因は、発情後のホルモンバランスの変化と細菌感染です。発情後に分泌される黄体ホルモンは、子宮内膜を厚くし、子宮頸部を閉じやすくし、子宮内の免疫力を低下させます。この状態になると、膣から侵入した細菌が子宮内で増殖しやすくなります。
原因菌としては大腸菌などがよく知られていますが、複数の細菌が関与することもあります。もともと子宮内膜の変化が進んでいるわんちゃんでは、より発症しやすくなります。
また、次のような条件は発症リスクを高めます。
・避妊手術をしていない
・中高齢である
・発情後1〜3か月の時期
・出産経験がない、または長く出産していない
・過去に子宮や卵巣のトラブルがある
重症化していることがあります。
特に、発情が終わって1〜3か月ほどの時期に、こうした症状が出ている場合は注意が必要です。未避妊の雌犬で、いつもと違う飲水量や食欲低下がみられたら、早めに動物病院へご相談ください。
子宮蓄膿症の原因
主な原因は、発情後のホルモンバランスの変化と細菌感染です。発情後に分泌される黄体ホルモンは、子宮内膜を厚くし、子宮頸部を閉じやすくし、子宮内の免疫力を低下させます。この状態になると、膣から侵入した細菌が子宮内で増殖しやすくなります。
原因菌としては大腸菌などがよく知られていますが、複数の細菌が関与することもあります。もともと子宮内膜の変化が進んでいるわんちゃんでは、より発症しやすくなります。
また、次のような条件は発症リスクを高めます。
・避妊手術をしていない
・中高齢である
・発情後1〜3か月の時期
・出産経験がない、または長く出産していない
・過去に子宮や卵巣のトラブルがある
なお、犬種を問わず起こりうる病気ですが、年齢とともにリスクが高まる傾向があります。
子宮蓄膿症の診断
子宮蓄膿症が疑われる場合は、問診、身体検査、血液検査、画像検査を組み合わせて診断します。問診では、最後の発情時期、症状が始まった時期、飲水量や食欲の変化などを確認します。
画像検査では、超音波検査で拡張した子宮の状態を確認することが多く、必要に応じてレントゲン検査も行います。血液検査では、炎症の程度、脱水の有無、腎機能や全身状態を評価し、麻酔や手術のリスクもあわせて判断します。
子宮蓄膿症の治療
基本的な治療は、卵巣と子宮を摘出する外科手術です。毒素の発生源を手術によって取り除き、また摘出することで再発の可能性はゼロになります。手術と並行して、点滴や抗生剤の投与を行い、全身状態の回復を図ります。
一部の症例では内科的治療が検討されることもありますが、再発のリスクがあり、すべての犬に適応できるわけではありません。将来の繁殖を希望する場合や麻酔リスクが極めて高い場合など、限られた条件で選択される治療です。
子宮蓄膿症の予防
最も確実な予防法は、健康なうちに避妊手術を行うことです。卵巣と子宮を摘出することで、子宮蓄膿症の予防が期待できます。
繁殖の予定がない場合は、避妊手術の時期について一度かかりつけ医に相談するとよいでしょう。犬の年齢、体格、持病の有無によって適したタイミングは異なります。
すぐに避妊手術を行わない場合でも、発情周期を記録し、発情後1〜3か月は体調変化を丁寧に観察することが大切です。特に飲水量、尿量、食欲、元気、陰部からの分泌物の有無は毎日チェックしましょう。
犬の子宮蓄膿症は、早期発見と早期治療が回復の鍵になります。未避妊の雌犬で少しでも気になる症状があれば、「様子を見る」よりも先に、動物病院へご相談ください。

052-896-5556